<納得と安心と信頼>が通い合う “ありがとうが行き交う医療® をみんなで創る

JaMITC | 一般社団法人 日本医療面接訓練評価センター

研修医・学生向け「JaMITAC®式 総合的医療面接訓練評価」

医療面接訓練導入病院 指導医のお言葉

医師が一生かけてやる仕事は、病歴聴取を完璧にしつつ患者さんを満足させること

◆医療面接は医師の原点ですので、新人医師研修の一番初めにやらないと一生身に付かないです。

◆はじめにハイテク機器だけやって、あとから医療面接をやろうと思っても誰も教えてくれないですし、本人も頭を下げて誰かに教えてくださいと言えないですし、これは今の日本の医療で非常におろそかにされている部分だと言えます。

◆研修医は患者さんを診るのが難しいです。失敗もしますし、失礼なこともします。現場に出る前に最低1回は、シミュレーションをしてもらうことが不可欠です。

◆コンピューターでシミュレーションをやってもいいかもしれませんが、医療自体が人間相手ですから、医療面接の技術を教えるだけでなく、身に付けさせるようなプログラムを作らないといけないと考えていますので、実際の患者さんに近いリアルなシナリオの模擬患者さんを相手にトレーニングをし、録画した映像を客観的に見られて、かつ周りから意見をもらえるというのは非常に貴重な機会です。

◆現場の経験だけではつい我流になってしまったり、患者は満足していると勝手に思い込んでしまうものですが、こう言ったつもりなのに患者さんはそう捉えていないとか、いろいろなことが分かります。

◆失敗が許されない職業ですし、求められているレベルも高いですから、我々医療者もその覚悟で向き合って、患者さんを満足させ、かつ治す医療をしていくために、このようなシミュレーションは絶対必要だと考えています。

済生会 福岡総合病院 臨床教育部 部長 兼 総合診療部 主任部長 田中 和豊 先生 からいただいたお言葉より抜粋

指導医:課題解決へ提供する価値

指導医の課題

医療面接訓練・評価を計画的に実施したい

■医師は人間相手の職業。患者さんやご家族とのコミュニケーションがとれるようになってほしい。

■患者さんの話だけ聞いてもだめ。きちんと治療につなげて、信頼される医師になってほしい。

■不必要な検査はしない。医療面接と最小限の検査で診断して治療ができるようになってほしい。

研修医のキャリアや気持ちが、患者・家族からのクレームや医療事故等で傷つかないように、

そして、研修医が自らも納得のいく成果を出し、患者さん・ご家族に感謝され信頼されることにより、成長していく姿を見守る喜びが得られるように、医療面接訓練・評価を計画的に実施することができます。

専門医:課題解決へ提供する価値

専門医の課題

専門医の臨床能力の質を担保して患者に信頼される医療を提供する

■学会の認定基準の統一性や専門医の質の担保に懸念がある

■専門医としての能力について、医師と国民との間に捉え方の
ギャップ(患者の理解が不十分)がある中で

それぞれの診療領域における適切な教育を受けて、
十分な知識・経験を持ち、

患者から信頼される標準的な医療を提供できる
「専門医」 を 「養成」 し、「認定」 して
「専門医の質を保証できる制度」 の構築が必要

「ビデオレビュー」を効果的に実施し、主観的・客観的評価を生涯教育に繋げるように

ACGME(The Accreditation Council for Graduate Medical Education)のコンピテンシー評価項目を日本の医師向けに改定した「総合的医療面接力評価票」や「Mini-CEX」「P-MEX日本語版による360度評価」の活用はもちろん、

JaMITAC®が独自に開発したソフトで、ビデオレビューポイントをインデックス表示した「再生映像」を活用することができます。

研修医:課題解決へ提供する価値

研修医の課題

医療面接のスキルを身に付ける機会が欲しい

■OSCEで一応やったが、本物の患者さんを相手にすると思っているようにはできない。

■診断のための情報収集と、患者さんの表情や反応を見るのを同時にするのは難しい。

■鑑別があがらないので、医療面接のスキルを身につけたいが、機会がない。

訓練の目的

医師としての人格を涵養し、将来の専門性に関わらず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、全ての医師に求められる幅広い基本的臨床能力を身につけ、予防し・治し・支え合う医療を実践することができる。

訓練された JaMITAC式 医療面接訓練士®(プロの模擬患者)チームによるシミュレーショントレーニングと録画映像を活用したきめ細やかなフィードバック・チェック・分析により、

■自己流に陥っているかもしれない医療面接の盲点や偏りに気づき、生涯学習への更なる動機づけを得て、

■自分が志す将来像へ向かっての、具体的な個人行動目標を設定し、

■「総合的医療面接力」向上への第一歩を踏み出すことができます。

学習目標

患者さんを「満足させ、かつ、予防し治し支え合う医療」を実践するために、医師としての生涯に亘る【学習目標】

「総合的な医療面接能力は、自らが納得のいく質の高い結果を生み出すための “必要不可欠な臨床能力” である」 ことを理解し、医療者の必須科目 「医療面接訓練7つの力」 を身につけることができる。

「総合的な医療面接を実践するために必要な医療コミュニケーションスキル」 を身につけ、駆使することができる。

身だしなみ、挨拶、自己紹介、患者確認、呼称、声の音調、視線、表情、言葉遣い、態度、観察、位置関係、身体接触、環境、共感、傾聴、プライバシーへの配慮、開放型質問、閉鎖型質問、中立的
質問、焦点を絞った質問、あいづち、促し、繰り返し、言い換え、
質問返し、沈黙、解釈モデル、支持・正当化、確認、まとめと要約、説明・指示・保証、プランの提示、クロージング、ドアノブ・クエスチョン

「医療コミュニケーションは、リスクコミュニケーションである」 ことを理解し、ベネフィットとリスクが、誠意と自信と覚悟のもとに、過不足なく伝わるリスクコミュニケーションを実践することができる。

「総合的医療面接力の向上によって生まれる効果」 を理解し、重要性を認識することができる。

-1)時間が有効に使えるようになる
-2)情報が正確になり、診断精度が高くなる
-3)検査が少なくてすむようになる
-4)患者のアドヒアランスが高くなる
-5)患者の満足度が上がる(納得感・安心感・信頼感が高まる)
-6)医師の意欲・満足度が上がる
  (納得感・達成感・充実感が高まる) 
-7)医師も患者も不満が減る/互いに学び合える

目の前のひとりの患者・家族と向き合う 「想像力」「表現力」「対応力」 を身につけることができる。

「インフォームドコンセントの本質は、 Shared Decision Making(医療者と患者・家族の協働作業)である」 ことを
理解し、患者・家族から、その選択、判断が本当にその患者・家族の真の福利に結びつく適切な自己決定を導くことができる。


受講した研修医の声

学生の授業に比べ、実際の状況に応じた演習ができて非常に役立つと思う。研修1年目の方と2年目の方では対応の仕方が大きく違っていたので、経験はかなり大きいようだ。研修医のトレーニングの段階で医療面接を行なうことは、時期的に有効だと思う。卒後、医療面接を行なう時間がなかなかとれないかもしれないので、病院で取り組んでいただくのはとてもよいと思う。

自分のその時の状態が患者さんにも十分伝わることを知りました。私は本当によいアドバイスをもらったと思います。

持っていると思っていた知識が全然出てこない。すんなり使えるようになるには相当練習が必要。

ぼくは運良く主治医役ができましたが、できなかった人はもったいなかったと思いました。体験するのと見るだけとは大違いなので。

診断や治療のための情報収集と、患者さんの表情や反応を見て、どう考えているのかを両方同時にしなければいけないので難しいと思った。自分のペースで話しすぎると患者さんの気持ちを見のがしてしまうし、患者さんのペースに乗り過ぎると必要な情報を集められないので、その調節はやはり面接の経験が必要だと思った。

他の人の面接を客観的に見て、自分に足りないものや、今まで気づかなかったことがわかり、とても役に立った。

設定が細かくて驚いた。フィードバックのあとで、癌の告知、医療面接について話し合いができたのはためになった。

今まで経験したことのないsituationだったが、これからは、よくあることだと思った。患者さんの立場だったらどう考えるか、少し理解できた気がする。臨床の現場では1回限りなので、このような機会をまた設けて頂きたい。

とにかく勉強不足を実感できた。医療面接の技術だけでなく、医療・医学自体をもっと学習しようという意欲がわいてきた。

痛みや主訴に焦点が寄りすぎて、患者さん全体をみることが難しいということに気づいた。

患者さん役からのコメントはとても参考になったし、仲間の失敗や成功から学ぶことが多かった。

研修オリエンテーションの一部のみでなく、今後も折に触れ機会をつくって頂けると良いと思われます。私たちが何気なく口に出している言葉も、患者さんには理解できなかったり、そこで信頼関係ができずにいたり・・・。以前行なった面接の実習は、患者さんも医学生だったので、そのときには気づかなかった患者さんの私たちに対する印象や考え方のギャップ等を知ることができたので、すごく良かったと思いました。ありがとうございました。ぜひ、上のDr.たちにも研修を受けてほしいと思いました。


大学教員/学生:課題解決へ提供する価値

大学教員の課題

マニュアル化、形骸化しているOSCEの改善
診療参加型臨床実習・地域基盤型教育の充実

■OSCEや医療面接教育に必要な質の高い模擬患者の養成は負担に感じる。

■模擬患者に慣れが目立つ。一方高齢化し、年齢のバラエティにも欠ける。

■診療参加型臨床実習に患者さんが参加してくれるか、またその際、何か問題が起きないか心配だ。

JaMITAC式 医療面接訓練士®チームによるしっかりとした評価、 リハーサルを経て、安心して学生を現場へ送り出すことができます。

JaMITAC式 医療面接訓練士®チームは、

■患者の代弁者ではなく、医療者の側に立つものでもなく、その両者をつなぐ中立的な立場で、学習者との対話を通して、「医療専門職としてのプロフェッショナリズム、総合的医療面接力養成」を支援する教育方略チームです。

■「医療者の人生に深く関わる “生きた教材”」という認識のもと、緻密に設計した「医療面接訓練士コンピテンシー・ディクショナリー」に基づいた養成講座を修了して臨みます。

学生の課題

本物の患者さんに接する前に何度もリハーサルをしておきたい

■「模擬患者さんだ!」と分かると真剣になれない。

■マニュアル通りのような反応が返ってくると白ける。

■本物の患者さんのような臨場感で練習したい。

実際の診察や臨床現場と変わらぬ臨場感の中で、

■真の学習課題に気づき、自分が志す将来像への動機づけを得て、

■通常のオスキー対策では培えない、現場で役に立つ実力と応用力を身に付ける出発点として、

■具体的な個人行動目標を設定し、診療参加型臨床実習へも積極的に参加することができます。

学外臨床実習「地域基盤型教育」への貢献

■卒前教育では学外臨床実習「地域基盤型教育」充実の必要性が増しています。

◆JaMITAC®は、学外臨床実習「地域基盤型教育」の充実に資するため、大学病院外来診察室における「屋根瓦式 総合的医療面接訓練7つの力」を提供しています。

「ビデオレビューポイントをインデックス表示した再生映像」を活用した双方向型フィードバックと指導


◆指導医や観察している先輩研修医や同級生が、ビデオレビューポイントをクリックしてインデックス表示した再生映像を活用して双方向対話型 フィードバック(FB)と指導を行います。

◆ローテ―ト中の研修医も、総合診療外来へ臨床実習にきた医学生にアドバイスすることによって、自らも気づいて学ぶ【Teaching is Learning】を実体験しています。

【JaMITAC®式 OSCEスタイル】
OSCEへの「生きた試験問題」提供

共用試験実施評価機構のシナリオに忠実な患者プロフィールと人生の物語りを作成して、入念な準備と予行演習を重ねることにより、公平・公正な試験実施に貢献します。

■日本では、OSCEなど試験・評価用の標準模擬患者と、その他の模擬患者を分けていますが、JaMITAC®は区別してはいけないと考えています。

■【Assessment Drives Leaning】と言われていますように、模擬患者が受験者の学習態度に大きな影響を与えるからです。

■「OSCEのマニュアル化・形骸化」が危惧される中、「模擬患者は答える器械」になってはならないと、通常のトレーニングと同様、綿密な患者プロフィールと人生の物語りを準備して臨みます。

■評価の場面で受験者の試験に対する姿勢や学習成果の差が自然と視えてこその 「生きた試験問題」 を提供しています。


OSCEを目の前に控えて緊張している
医学生への実習・講義にも貢献しています。

▼ 講義内容:

◆医療面接とは?

◆なぜ医療面接を学ぶのですか?グループワーク(GW)

◆医療面接の役割

◆医療面接シミュレーショントレーニング(ST)の意義

◆医療面接STで身に付ける能力

◆超少子・超高齢・多死社会に向き合う医療界の喫緊の課題は?
求められる医療とは?(GW)

◆総合的医療面接力

◆プロフェッショナリズム


医学生の声(OSCE前の実習後)

模擬患者の方々が、本当の患者さんのようにされていて、普段の授業や実習では経験できないリアルさと緊張感を持って面接ができた。

いきなり患者さんと接することになっていたらどうかと思うとゾッとした。もっと改善していきたい。

こちらが自信を持った態度で臨まないと、患者さんを心配させてしまうことを学んだ。

患者さんは、こちらが思っている以上に、医師の表情や態度をみていることに驚きました。

診断のために必要な情報を得ようとするあまり、患者さんの不安に寄り添うことを怠りがちになってしまうことがありました。

緊張もあり、声が弱弱しく自信なさそうな話し方になったかもしれません。患者さんを安心させられるような話し方を心掛けようと思います。

話し方のテンポやトーンが患者さんに与える安心感と密接にかかわっているのだとわかりました。


研修医や学生の皆さんへ応援メッセージ

◆OSCE:オスキー:Objective Structured Clinical Examination(客観的臨床能力試験)は、このように、まさに「Assessment Drives Learning」で、皆さんの学習に大いに役立ちます。

◆でも、OSCEという試験が終わったらそれで終わりではなく、ようやくスタート地点に立つわけです。

◆そこで、目の前のOSCEを活かして、その先に続く医療・介護・保健・福祉専門職としての生涯にわたる学習目標としてとらえて、引き続き「医療面接」を学びましょう!

◆「総合的医療面接力」は、今から身に付けていく知識と技術を活かして、皆さん自らが納得のいく質の高い結果を生み出すための必要不可欠な臨床能力です。

◆患者さんの医療への納得感、安心感、QOL(生命、生活の質)等人生に大きな影響を与えます。そして、この能力は、一定のトレーニングと学習によって上達、持続します。

◆総合的医療面接には “形” も “こころ” も必要です。形とこころが発達段階に応じて絡み合って磨かれていくものと考えます。

◆JaMITAC®は「患者をマスとして捉えないで下さい!ひとりの人間が患者として非日常の場に放り込まれたとき、そのひとが語る言葉に耳を
傾けて下さい!」ということを「JaMITAC®式 総合的医療面接モデル」を通して伝えます。

◆研修医・学生のみなさんには目の前の大変さに流されたり、現実の厳しさに押しつぶされたりすることなく、それぞれの目標を設定した上で、上、下、教え教えられながら「形にこころを注ぎ込む」ことを日々積み重ねて、生涯に亘ってしっかり学び続けてください。

◆自分の思い描く10年後の姿に向かって、夢と誇りをもって一歩一歩着実な歩みを進めていかれますようエールを送る気持ちで、自らにも納得のいく成果を出し、患者さん・ご家族にこころから ”ありがとう” と感謝され信頼されることにより、達成感・充実感を得て成長される皆さんを応援しています。

© 2016 Japan Medical Interview Training and Assessment Center.

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